穴を掘っていた。
 草をかき分けていた。
 掘って、掘って、掘って……
 かき分けて、かき分けて、かき分けて……
 どんどん進んで行った。
 たぶん、彼はもう私達の手の届かない所まで行っているだろう。
 それから、更に上を目指していると――思う。