女は、
「そうです。
貴女様が【旦那】と呼んでいるあの男です。
他に誰がいるのです。
あんなの貴女様に相応しくないです。
貴女様を煌めかせる材料にはなり得ない。
貴女様ならもっと……」
と言うとそれを遮る様に、
「ちょいとお待ちなさいな。
あんた達は勘違いをしているよ。
わたしゃ別に、ボンクラを相手にしているつもりは無いよ。
その逆さねぇ。
あんた達は見る目が無いねぇ~。
解らないのかい?
あの【旦那】は、いずれ大きくなる。
必ず、大化けする。
誰よりも光輝く可能性を秘めているのさ。
私の目が確かなのはお前も知っているだろう?
私が認めた男はみんなビッグになった。
そのあたしが言うんだ。
間違いない。
【旦那】は誰よりも光り輝く。
【旦那】に比べれば、他の男なんて紛い物、石ころさ。
磨いて光るのは【旦那】だけ。
少なくともあたしにはそう映っているけどねぇ~」
と言った。