元々は8番の化獣、オリウァンコの加護を得ていたニアエヴァだったが、抜界に来た事によって、オリウァンコの加護も切れた。
 だから、むしろ、下がっていなければならない筈のニアマリアの身体からは生命力に満ちあふれていた。
 ニアリリス、ニアエヴァ時代には無かった気品もどこかあるような気がする。
 女としての質も上がったと思える存在となっていた。
 その事に対する余裕からなのか、ニアマリアに戦闘の意志は無かった。
「どういうつもり……?」
 私は尋ねる。

続く。