本心を晒さないハイースやブリジットでさえ、目に見えての不安が伝わってきた。
「な、なんだったんだ、今のは?」
 武がつぶやく。
 その言葉を最後に、私達は全員、言葉を飲み込んだ。
 ニアエヴァの襲撃など、可愛いものだった。
 それだけ、今の鼓動はシャレにならないくらいの脅威を感じた。
 声、【ファイシャ】は怯えていた。
 ただ、クアンスティータが怖いと怯えていた。
 が、その怯えている事自体も怖かった。
 【ファイシャ】自体が怖かった。