「隠れ蓑?あんたみたいな存在が一体、何から隠れるっていうのよ?」
 化獣クラスの力を持つ存在が隠れる理由なんてない──
 私はそう思ったからだ。
(怪物ファーブラ・フィクタは言った。全ての死の力を受け取ってもクアンスティータには全くかなわない。全てを足しても足りないのだからと)
 クアンスティータ?
 また、出た。
 クアンスティータなんて化獣が存在できる訳がない。
「あんた、クアンスティータなんて絵空事を信じているの?いる訳ないじゃない、そんなの」
(クアンスティータは誕生する。そして、怪物ファーブラ・フィクタの言っている事は間違いじゃなかった。あぁ……恐ろしい……恐ろしい……恐ろしい……)
 ファイシャの怯える感情がこっちにまで伝わってくる。