だから、他の存在がいるはずがない。
 ここには、導造君の精神世界なのだから。
 私以外に他に存在がいるはずがないのだ。
 だけど、その声は導造君の精神の深いところから響いていた。
(私は死の回収者……存在が死に絶えるほど、私は強くなる……はずだった)
 何?何を言っているの、こいつは?
(存在が死ねば、その力は私の元へ吸収される。そうやって私は強くなっていった。その力があれば今頃は……)
 声はなおも響く。
 死の回収者?