その時、火事場の馬鹿力となって導造君は大きなパワーを発揮するんだけど、それは、秘めた力というよりは、導造君本来の力と言った方が良いみたいだ。
 そんな感じで、しばらく導造君の精神構造を探っていると──
(昔話をしましょうか……)
 私の精神に何か語り掛けるような声が響く。
「だ、誰?」
 私は思わず叫ぶ。
 言い知れぬ恐怖を感じたからだ。
 ここは吟侍君(ルフォス)の世界じゃない。