彼は吟侍君じゃない。
 ボスキャラと戦うだけの技量も度胸もないのだから。
 だけど、エテレイン様は大丈夫だと言った。
 今はそれを信じるしかない。
「何だね、君は?」
「ぼぼぼ、僕は、芦柄 導造。芦柄 吟侍の弟だ」
「あぁ、芦柄 吟侍ね。我々イグニスの絶対者が怖くてウェントスに逃げたっていう……」