彼らは、自分の体の各部位のファンだった。
 私は偽クアンスティータとしての力を失って体のラインが崩れてしまったかも知れない。
 そんな自分に対してまだ、興味を持って覗きにやってくるのだろうか?
 【覗かれている内が花】――そんな自分勝手な理屈でまた、新しい被害者を見つけて覗いて、【ヴェルト】と【リセンシア】にお仕置きをされているかも知れない。
 今となってはそんな光景も見れないのかと思うと寂しくなっていく。
 人間には人生があるように様々な存在にも様々な道がある。
 一緒に行動していた時は目的が、行こうとする方向がたまたま一致していたから。
 同じだったから一緒だったのだ。
 今は、それぞれの行く先を決めてバラバラになってしまった。
 そのきっかけを作ったのは他ならぬ、タティー・クアスンという名前を捨てる決心をした自分なのだ。