それは、【ヴェール】、【ロスク】に続く、【リセンシア】が話した惑星ファーブラ・フィクタにおいて最も怖いとされる3つの話の内、残る1つの話であり、名前すら判明して居なかった1つの事だった。
 【離反心夢(りはんしんむ)】という言葉がある。
 これは、1つの存在が生まれてから消滅するまでの一生をかけて想像したり夢に見たりする事を全部足して単位が1とする考え方だ。
 また、現界という宇宙世界には、たった9つしか存在しない要素があった。
 人類が如何に発展しようともその9つの要素は増えたりしないので、探し出せないという見つけ出すのが不可能な要素――それを【ヴェール】開発スタッフがかき集めて隠していたのだ。