タティーは、
「ごめんなさい。あなたたちはこのままにはしておけない……」
 とつぶやくと、【千角尾(せんかくび)】の力の一つを使って動かない【ロスク】を消滅させた。
 休眠期は相当長いので、すぐにという訳では無いが、このまま放置していたら、やがて【ロスク】は力を貯めて、再び、また活動期に大暴れする。
 その前に消滅させなくてはならない。
 これは他の存在を守るためには仕方ない事だ。
 タティーはそう、割り切った。
 タティーは偽クアンスティータの力を得ている。
 だが、この力は理性も無く暴走させると現界を滅ぼす事に直結するのだ。
 それは、偽クアンスティータにもなりきれなかった【ロスク】でもこういう状況を作り出す事からも明かだった。