やばすぎる存在、【ロスク】――
 その脅威まで、どんどん近づいていた。
 タティーは祈る。
 今度こそ、駄目かも知れない。
 でも、生きて帰ったら素敵な恋をするんだと。
 タティーはまだ、結婚→引退を諦めていない。
 こんな怖い思いをして、そんな怖い存在と戦って散るなど彼女のプランには無いのだ。
 素敵な男性と知り合って、素敵な恋をして、そして、結婚、引退。
 それが全てだった。
 もしかしたら、【エニグマ】がその相手になるかも知れないと思うようになって来たのに、こんな事で死にたくない。
 タティーは自分が絶対、
 助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる、助かる……
 と何度も連呼して自己暗示をかけた。