タティーは五分五分だと聞かされているからだ。
 つまり、半分は負けてしまうかも知れないと思っているのだ。
 これが前向きな性格の者だったならば、少しは勝つ確率を上げられるだろう。
 だが、タティーは後ろ向きな考えの持ち主だった。
 上げるどころか確率を下げるような妄想をしていた。
 タティーが考えて居るのはまたしても人間だった頃の思い出だ。
 今回のバージョンは、頼まれ事編だ。
 人間だった頃のタティーはよく頼まれ事をした。
 無理矢理、押しつけられたと言っても良い。
 なので、よく用事のダブル、トリプルブッキングなどもあった。
 無理矢理、頼まれただけなのに、それらの頼まれ事がこなせなくて後で文句を言われるという事もしばしばあったのだ。
 それを考えるとまた憂鬱になる。