そして、ある日、突然――それは起こった。
 ついに沸点を超えたのだ。
 大きな光の柱が立つ。
 その中心には【ヴェール】の起動キーが。
 【ヴィホヂット】は突然の出来事に、
「何よ、何なのよ、これは」
 と文句を言った。
 自分の悪行が原因だとは夢にも思っていない。
 だが、【ヴェール】の敵意は【ヴィホヂット】に向けられる事になる。
 存在達の噂話をエネルギー原として、形が定まって居なかった【ヴェール】――それが動き出すために形を持とうとしていた。