【エニグマ】は正式に領主の座を降りた。
 もはや、領主ではない。
 ただの【エニグマ】だった。
 領土を治めるつもりの無い【エニグマ】がこれ以上領主の座に居座っても不満が募るだけだ。
 ならば、領主の座を降り、五将の誰かに領土を任せた方が良策だと考えたのだ。
 【エニグマ】は、
「これからは、領主、【エニグマ】じゃねぇ。ただの【えーちゃん】だ。改めてよろしくな」
 とタティーに言った。