自分の手が届かない。
 手を伸ばしてはいけない範囲というのはきっちりと理解していた。
 手を出せば破滅をもたらすと思われるものはいくら欲しくても手を出さない。
 それが、こす狡く生き延びる手段の一つだった。
 者喰い王頂上戦でのトップ吸収姫にも手を出さないのは、トップファイターだと自分の立場が危うくなるかも知れないと思って、トップファイターになりきれなかった【アイリーン】に目をつけたのだ。