01 タティー・クアスンの不幸の歩み
タティー・クアスンは元人間である。
気が弱く、いじめられっ子だった、ただの人間だった。
だが、そんな彼女の転機は彼女が名付けられた赤ん坊の頃より決まっていた。
彼女は最強の化獣(ばけもの)、クアンスティータのアナグラムとしての名前を得ていたのだ。
彼女自身が拒否しても勝手にクアンスティータとしての力の一部が流れ込んでくる。
そうして彼女は本物よりも数が少ないとは言え、万能細胞である背花変(はいかへん)と自動防御能力を持つ千角尾(せんかくび)を手にして謎の生命体【めがねさん】に見いだされ、惑星ファーブラ・フィクタに連れて来られ、身に余る任務を与えられる。
クアンスティータに仇なす存在を取り締まる特殊警察の署長に任命されてしまったのだ。
それでも彼女の不幸は終わらない。