なので、せっかくくれたお菓子も【リーチェニー】に返してしまったので、緊張がまるで解けて居なかった。
 むしろ、ドキドキ具合は増していると言っても良いくらいだった。
 あぁ、どうしよう、どうしよう、どうしよう……
 気ばかりが焦るが、どうしようも無い。
 人間だった頃、演劇で主役でも何でも無い木の役をやるのに必要以上に緊張し、倒れて保健室に運ばれた事を思い出した。