だが、タティーは、【ヴィホヂット】という名前は初耳だ。
「どちら様?」
 というのが正直な感想だった。
 この頃はまだ、タティーは【ヴィホヂット】は【ヴェルト】と【リセンシア】にとっての邪魔者として認識していた。
 まさか、自分に対して敵意が向いているとは夢にも思っていなかった。
 ただ、迷惑な人じゃありませんようにと軽く祈る程度だった。