クアンスティータは例外として考えても良いので、正に、それぞれ、ルーカとサディースしか使えない呪文を持っているというのだ。
 そして、彼女達は、自分達を負かした者にこの呪文を譲渡すると豪語しているのだ。
 身から出たさび――さっさと、その意見を無効にすれば良いのに、基本的にお調子者である彼女達は酒に酔った弾みで、それぞれ、唯一文と無二文を使って、譲渡の儀式を行っているのだ。
 だが、譲渡の儀式は唯一文と無二文でそれぞれ、無数にあるらしく、彼女達は酔いつぶれてしまって、どの儀式をしたか覚えていなかったのだ。
 酒は飲んでも飲まれるなとはこの事である。
 やり方を間違えてしまえば、下手すると、本当に譲渡されてしまうので、一つ一つは試せない。

続く。