ただ、それだけの話だった。
 善峰はゼットオメガの奥の部屋に隔離されて身動きが取れないようにさせられていた。
 フォールは、
「今度は本物のようだ……」
 と言った。
 何となく人を食ったような表情をしていた善峰を見て彼はそう思った。
 善峰との念話からだいたいこんな人物像だなと予想していた通りの顔だったのだ。
 善峰は、
「助かったわい。念話もバレてしもうて、何も出来ずにどうしようかと思っておったのじゃ。よく、偽物を見極めた」
 と言った。