コインに近い形状の何かだった。
 それ以外は筋肉質な体つきと言い、鬼と言っても遜色なかった。
 頭のコインが何を意味するものかはよくわからない。
 だが、理解する必要はない。
 とっととけりをつけて、ここを離れれば良い。
 そう判断したフォールが一閃――
 子供だった【鬼】の様な何かを切りつけた。
 瞬殺――そう思ったが、違った。
 鬼の様な肉体は朽ち果てたが、その体から落ちたコインが大地のエネルギーを吸って、新たなる肉体を作り出したのだ。
 どうやらあのコインが本体――それ以外は借り物のようだ。
 ならば、コインを切るまでだと、フォールは一気に間合いを詰めてコインを切りつける。
 ギャリィンンン……
 という音がするが、切れない。

続く。