まさか、可憐な少女が一撃で、少年を昏倒させるとは思って居なかったのだ。
 【沙羅依】は、
「言い残す言葉があったら言え」
 と言った。
 少年達は、
「………」
「………」
「………」
 絶句している。
 【沙羅依】の出す殺気に気圧されていた。
 【統二】の物とは明らかに違う。
 本物の殺気だ。
 人を殺すのも何とも思っていない様な強烈な殺気を感じた。
 少年達は、
「俺等に手を出すと……」
 と言ったがその前に、
 ガコッ
 ――と言う音がして、やはり一撃で潰された。
 【沙羅依】は、
「関係無い。
 お前達などどうでも良い。
 私の大切な人間に手を出した。
 それが全てだ」
 と言って、次々と少年達を倒して行った。
 格闘技に自信のある少年達も何人か混じっていたが、所詮は本物と偽物の違いだ。
 彼女の相手にはならなかった。