男は、
「ほぅ……
 君は、私の虜になって無い様だ……」
 とつぶやいた。
 【佐知子】は、
「はぁぁん。
 公彦様ぁ~。
 お会いしとうございましたぁ~」
 と甘い声を発した。
 どうやら、この男が【公彦】と言うらしい。
 【公彦】は、
「君は【佐知子君】だったね。
 君の心はすっかり私のものの様だ。
 それはなにより……
 さて、それはさておき、問題は君だ。
 【祥那君】と言ったね。
 何故、君は私の【チャーム】が利かないんだね?
 私の【チャーム】にかかれば女性の心は思うがまま。
 ――だと思っていたのだけれど。
 どういう事なのかな?
 君は本当に女性なのかい?」
 と言った。