【マユリ】はいらついた。
そのいらつきを知ってか知らずか、【セシェル】は、
「あ、見て下さい。
【マユリさん】。
あの人、面白い格好をしてますよ。
ぷっ……可笑しいですねぇ~
私も被ってみたいな、あれっ」
とのんきな事を言っていた。
「あれはあぁゆう芸術なのよ。
――ホント、美術センスの欠片もないのね。
そんなんで……」
「あ、見て下さい。
あれ、あれ。
あれはタヌキさんの真似ですかねぇ?」
「聞いてないし……」
【マユリ】はため息が出た。
何でこんなのが大物達に認められているのか理解出来なかったのだった。