『何処へでも良い。
我の肉体の代わりと言うにふさわしい肉体を探して来い。
さすれば、この娘の肉体は返してやろう。
と言ってもこの娘の肉体は既に死んでおる。
魂はかろうじて我が元におるが、それもそう長くはもたん。
現実の世界では1月と持たんだろう』
「1月で探せって言うのか?」
『それが不可能な事くらい我も十分承知しておる。
だから【異世界】へ行け。
【異世界】であれば、この現実世界とは時の流れが異なる故、1年や2年くらいならば、時を稼げよう。
どうだ?
お前の言う命を賭けるという言葉がまことならば、【異世界】へ行って、我の身体を探して来る覚悟くらいあるだろう。
どうする?
我はどちらでもかまわんぞ』
「解った。
その話に乗った。
だけど彼女の身の安全は保証出来るのか?
僕はそれが信じられない」