『………
 この小娘は世に絶望しておった。
 人間はどの者も醜く。
 見苦しい生き物だと思っておった。
 男達はこの娘の見た目の美しさにしか目に行かず、中味など何も見ていかなかった。
 お前を振ったのもそんな人間の1人だと思っての事だろう。
 お前はこの娘に評価されてなどおらぬ。
 お前はそんな相手にもされていない人間のために神に刃向かうと申すのか?』
「そうだ。
 僕は【菫さん】が好きだ。
 だけど、それは【菫さん】と付き合いたいと言う事じゃない。
 僕は彼女に幸せになって欲しいんだ。
 だから、彼女を奪おうとする人間は誰であろうと許さない。
 例え、それが神であってもだ。
 彼女さえ、元に戻るのなら僕は死んでも良い。
 その覚悟でやっている」