「わ、わかったよ。
教えれば良いんでしょ。
――全く、こんなきつい子だって解ってたら……」
「何か言いましたか?」
「いえ、何でもありません。
じゃあ、説明するとこのカップの部分を胸に当てて、ホックの所にあるプレートを利き腕でつかんで柔らかさと大きさを念じれば、理想の形になるよ。
AカップをいきなりFカップにする事は無理でもAカップからCカップくらいにはなると思うよ。
柔らかさも極端に変わるものじゃなくて……」
「解りました。
このプレートですね。
じゃあ、早速処分してきます。
私は少し席を外しますけど、変な物作らないで下さいね」
「解ったよ。
君の家でお世話になっている以上、ぼくっちは従うよ。
おとなしく【魔導書】でも作っているよ」
「そうですか。
では私は失礼します」
と言って、【愛理】は【ファズレヌァシ】に貸している部屋を出て自室に籠もった。