すると、
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁっ。
な、何故だぁ~っ。
何故、解ったぁ~?
ま、まさか。
てめぇも特殊能力をぉ~?」
と【陣座】が言った。
【聖十郎】は、
「――大した事ではござらぬよ。
貴様は姿を消したと申しておったが、殺気が駄々漏れでござった。
拙者は殺気のする方に刀を突き刺したまで。
なるほど。
雑兵だったというのも理解出来る。
武芸のぶの字も理解していないようだ。
――その様な腕では拙者は斬れぬ。
致命傷は避けた。
その傷ならば、再起も出来よう。
おとなしく、元の世界とやらに帰れ。
拙者が申せるのはそれくらいだ。
命があっただけ儲け者と思うのだな。
世が世なら、斬り捨てる所だ。
この時代とやらに救われたな」