実力としては現界であれば星の一つや二つ、支配してそうな実力はあるが、今のキャリア達からすればまるでたいしたレベルでは無かった。
 上には上が居る。
 このブサとビヨは下っ端の下っ端に過ぎなかった。
 上から命令されてあるものを運んでいる――その程度の存在だった。
 力はそれなりにあるが、下克上をする勇気も無い。
 言ってみればぬるま湯につかりすぎた中途半端な強者と言えた。
 そんな二人だからたいした運命は待っていない。
 たいした事と言えば、今二人が運んでいるものがそれにあたると言えなくもないが。
 二人が運んでいる物――それは、幽界の第六階層にあったものだった。
 あるものが封印されている岩――封凶岩(ふうきょうがん)だった。
 封印されているあるものの名前は古都百合(ことゆり)――

続く。