オイティエッケは最後の一つまで、全て、消滅していった。
 時間にすると大体、数十秒くらいだろうか。
 F(怪物ファーブラ・フィクタ)の攻撃だったなら一瞬なので、その辺のスケールダウンはあるが、それでもかなりの力だと言える。
「先を急ぐわよ」
 キャリアはフォールとキャトラに声をかける。
 自分達が何をなそうかというのはまだ決まっていない。
 目的もはっきりしない。
 だが、ここはまだ、第二階層に過ぎないのだ。
 幽界で何かをなすとしても中途半端過ぎる位置であると言える。
 進むなら、最深部である第十階層辺りまでは行かないとやりたい事とかが見えてこないのかも知れない。
 キャリア達は何かをするのではなく、まず、目的を見つけるために前に進む事を選択するのだった。