その最悪のシナリオが現実の物になるかも知れないという恐怖が伝わってくる。
クアンスティータ誕生という事はそれだけ大きな事なのだとしみじみ思うのだった。
キャリア達5名は疲れた身体を癒すために、近くの呼吸できる星に降り立った。
そこはまだ、文明と呼べるものが存在していない、自然豊かな星だった。
文化は何もない。
あるのは大自然のみ。
人間が生きていくには危険な場所ではある。
だが、キャリア達は人間ではない。
キャリア達の力ならば、ここで生きていくのは決して難しい事ではない。
「綺麗な星――そう言えば、今まで、こんな風に土地を眺めるなんて事なかったな」
キャリアがボソッと言った。
「あぁ、悪くない――」
フォールが同意する。
「しばらくバカンスニャン」
キャトラはこの星で遊ぶつもりのようだ。
それも悪くないと思う。
ジャンルとマドゥワスは耳飾りへとメタモルフォーゼし、キャリアの両耳についた。
ジャンルとマドゥワスもまた、キャリアが産み出した存在でもある。
偽クアンスティータではないが、この二名もまた、愛するわが子でもある。
偽クアンスティータ達はクアンスティータのために動き、キャリアの元を去って行ってしまったが、この二名の聖魔は母である彼女を守るために常についていてくれることを選択したようだ。