見ると、フォールの土刀がカヂの腕に傷をつけていた。
「………」
 初めての傷をじっと眺めるカヂ。
 傷つけられたのが初めてなので、多少驚いたようだ。
 だが、カヂの強靱な精神は初めての事態にも動揺することはなかった。
 そうなったらそうなったで傷を舐めた。
 すると、傷ついた腕がすぐに元通りになった。
 傷つけられたくらいで動揺するような存在が恐れられている訳はない。
 この精神力の強さもカヂという存在、ヂグウ族という存在の強さを物語っていた。
 カヂの劣勢にも他のヂグウ族が助けに入るという姿勢はない。
 カヂであれば問題ないという確信があるからだろう。
 再び身構える両者。
 再び緊張が走る。

続く。