クアンスティータの事など、神話の時代、怪物ファーブラ・フィクタが負け惜しみに告げただけの与太話だと思われて来た。
が、その与太話が現実のものとなろうとしている事を神々は認めたくないのだ。
クアンスティータが誕生してしまえば神々の軍勢が負けるというあってはならない事が起きるかも知れないのだ。
それは神として、絶対に認める訳には行かないことだった。
神が負けるなどあってはならないのだ。
特に神話の時代、頂魔と共に、怪物ファーブラ・フィクタと魔女ニナの娘レインミリーに最悪の苦痛を与えた深神達は気が気ではない。
純粋な少女レインミリーが最強最悪の化獣(ばけもの)クアンスティータとして再生誕する事は何が何でも避けたいところだ。
自分達が神の威厳を保つために、人が耐えられない痛みを全てレインミリーに押しつけたという事実は隠し通しておきたい事であると同時に、その復讐として、クアンスティータが産まれるとなると、自分達の立場が危うい事でもあるからだ。
クアンスティータが暴れる事の全責任を負わされる事にもなりかねない。