何をやっているんだと思った。
 キャリアだけでなく、Fもまた、自分の居場所がなく、もがいていたのだった。
 キャリアを見ている内に、彼女を通して、自分も同じような立場になっているという事を思い知らされていた。
 キャリアはもがき苦しみながら戦っていたが、それはFに対して全く届かなかったという訳では無かったのだ。
 合わせ鏡のように、Fの心にも訴えかけるものがあったのだった。
 Fは後悔する。