誇示するのは中途半端に力を得た弱者のする事だ。
自分の力に自信がないから、自分が強いんだという事を証明するために、他者を傷つけそれを証とする。
それが新たな争いを生む。
心の弱い者はそうやって、更なる強者に挑戦し、敗れ去っていくのだ。
悪戯に争いを生んでいるFもまた、弱者に過ぎない。
本当の強者ではない。
それも解っている。
解っていても止まらない。
止められないのだ。
自分は神上立者のように物事を達観出来ない。
達観出来ないFは力だけでなく、心の内面においても神上立者には遠く及ばないのだ。
F自身は超えられないが、クアンスティータならば、超えられる。
自分が出来ない事を子供に託す。
なんと小さい男だろうか。
自分ではそう思う。
そんな自分の脆い心を平静に保つにはクアンスティータ誕生に全精力を傾ける――
それしか無かった。