それを見てFが更に告げる。
「出産と表現したが、実際には出産する訳ではない。お前はエンジェルハイロゥを維持する事に集中すればいい。母体ではもたんから、仮の母体となる媒体が必要となる。お前の場合それが、エンジェルハイロゥであるという事になる」
「私のエンジェルハイロゥはそんな事のためにある訳じゃない」
「お前の今のレベルではカヂの肉体すら傷つける事は出来ない。それでは、偽クアンスティータは産み出せん。今の状態から化ける必要がある」
「そんな事を言っているんじゃない。私は私の意思で行動する。子供を産みたいと思った時に産むし、産みたくないと思った時は産まない」
「産むという言葉がお前のネックになったようだな。偽クアンスティータは産むというよりは作り出すのに近い。お前は母親ではなく、創作者という事になる」
「違う違う違う、私は……」
キャリアは狂乱したように首を振る。
これ以上話してもFとは会話がかみ合わない。
もう、話を続けたくなかった。
何もかもリセットしたい。
そんな気持ちだった。