クアンスティータの名前が広まる前の実力者として有名である。
 本物のクアンスティータの父であれば、本物の真似をする偽者に対しては冷めた目で見るのも納得がいくし、それでも、我が子の名誉を守る役目を果たすのであれば、苦々しく思いつつも、偽クアンスティータという存在を認めるという事にも納得がいく。
 本物ではない以上、父親は怪物ファーブラ・フィクタである必要はない。
 要はクアンスティータをイメージ出来る存在であればいいのだから。
 偽クアンスティータを産む母親の相手は誰でも良いのだ。
 何をバカな事を――
 そうは思っても、この考えが消えなかった。
 何の根拠もない話であるはずのこの考えが頭から離れない。
 そのあり得ない考えが確信に変わる時――