次の瞬間、カヂが距離を詰めてきた。
瞬間移動を思わせるスピードだが、瞬間移動ではない。
もの凄く早いのだ。
殴りかかってくるカヂ。
その拳をキャリアは受けようと思ったが、キャトラに押されて、吹っ飛んだ。
仲間割れ――ではない。
キャトラの獣としての勘から、受けたらバラバラにされると感じ、咄嗟に、キャリアを吹っ飛ばして交わさせたのだ。
それは正解だったようで、キャリアが受けるはずだった場所には塵一つ残っていない。
ただ、どでかい穴がポッカリと空いていた。
その状況から攻撃を受けていたら、消し飛ばされていただろうというのがうかがえた。
ゾッとなるキャリア。
こんな恐ろしい膂力を持つ敵と戦わなくてはならないのかと恐怖を覚える。
だが、恐怖よりもそれを上回ってやるという言い知れぬ高揚感の方が増す。
体内にアドレナリンが分泌される。