敵がいないのであれば、Fが代わりに用意する――それだけだった。
「よぉ、久しぶりだな、小娘。敵がいなくなって暇そうだな?心配しなくてもそうなったらそうなったらで、相手は俺が用意する。準備しておけ、結界が解けたら俺が放つ刺客と戦う事になるからな」
と告げる。
敵がいなくなったら敵を作る――
それでは、彼女は戦い続けなくてはならなくなる。
Fは決して味方ではない……
ただ、面白がって、私に試練を与え続けている――
そう確信するのだった。
キッとFをにらみつけるキャリアだったが、彼は全く意に介して無い様子だった。
キャリア達など取るに足らない存在だとでも思っているのだろう。
キャリアの態度を無視して、刺客の説明を始めた。