「大丈夫なの?」
「今ので、奴が入れ替える力を持っているのが解った。ならば、入れ替わるよりも前に奴の懐に踏み込めば済む話だ」
 と居合いの構えをとる。
 ブッソーが危険物と身体を入れ替える前に切り裂こうという考えなのだ。
 一瞬よりも早く切り裂く。
 そんな事が可能なのだろうか?
 だが、フォールの実力は本物だ。
 彼ならばやり遂げるだろう。
 キャリアはそんな安心感を持っていた。
 これまで一緒に死線をくぐり抜けて来て、彼の実力は嫌というほど解っていた。
 彼なら出来る――
 その確信が彼女にはあった。