フッと見ると、物陰に誰か隠れている。
「誰?」
「ひっ……殺さにゃいで……お願い」
見ると、気の弱そうな獣人らしき女の子が震えていた。
猫の獣人、猫マタ、化け猫、そう言った類だろうか。
だが、何故、聖なるルーメンに?
正解は獣人ではなく猫の女神だった。
神話によっては獣の神も存在する。
彼女は猫の神でもあった。
「名前は?」
キャリアは訪ねる。
「お願い……命ばかりは……」
命乞いをする女の子。
キャリアは池に映った自分の顔を見た。
返り血でドロドロだった。
禍々しくも見える。