「消えろ、どっか行っちまえジジイ」
「ユリシーズ君は黙ってて。この人は悪い人じゃないと思うよ」
「んーなの、わかんねぇだろうが」
「わかるよ。おじいさんは優しい目をしてた」
「ワシの事はどうでもええ…時には鬼にならねばならぬ場合もある。それだけは肝に銘じてな」
「…はい、ありがとうございます。気をつけます」
 カノン達は老紳士を見送った。
 老紳士は誰だったのか、それはカノン達には解らなかった。
 老紳士はカノン達が見えなくなった所まで歩いて来てその正体をさらす。
 若々しい男性の姿だった。