まずは、お互いが歩み寄ることからはじめたい…それがカノンの意志だった。
面倒臭いやり方だとは自分でも思っている…
でも、それが、カノンという人間が選んだ生き方なんだ…
カノンとユリシーズは相手を思いやるという気持ちで動いている。
だけど、その思いの違いから行動は逆になってしまっているだけなのだ。
「…ワシはその男の意見に賛成じゃ…」
カノンとユリシーズの会話を聞いていたのか突然、老紳士が現れカノン達に話かける。
そしておもむろにカノンの手を取り言葉を続ける…。
「…傷一つない綺麗な手じゃ」
「あ、ありがとうございます」
「…褒めとりゃせん。この手は本当の痛みをまだ知らぬ手じゃ、この手の持ち主に果たしてこの国の、この星の者が何人ついてくるのやら…」
「え?」
カノンは突然の駄目出しに戸惑った。