今は力の差がある。
 退却するしかない…。
「去るものは追わぬ。好きに逃げるが良い…」
 ルゥオはさして興味を示さず、踵を返した。
 屈辱の退却…。
 それが、琴太チームの初戦だった。
 苦いスタートだった。
「何故、止めた?」
 安全な場所に逃げ切った時、琴太は偲につめよった。
「ジョージ神父の言葉、もう忘れたの?」
「…忘れてねぇ…」
「あなたはチームリーダーなのよ。あなたの判断で、チームが生き残れるか全滅するかが決まるの…少なくとも着いたとたんに全滅なんてしていられないの…解る?」
「…すまねぇ…頭に血が上り過ぎた…」
「とにかく、少し、近くを探索して情報を得ましょう」