正確には吟侍ではない…彼の心臓となった化獣、ルフォスが震えているのだ。
 ルフォスはクアンスティータの事を心底、怖がっている。
 その恐怖に打ち勝つために勇気を持つ人間に、吟侍に協力しているのだ。
 神話の時代、ティアグラと共に最強の化獣として暴れ回ったルフォス。
 そのルフォスですら、まだ、誕生すらしていないクアンスティータを恐れている。
 神話の時代、ティアグラとルフォスが相打ちとなり、その隙をついて神御(かみ)と悪空魔(あくま)が残りの化獣を倒し、神御と悪空魔をそれぞれの頂点とする今の世界が出来たと言われている。
 その神話にクアンスティータは登場していない。