「……君は何で、この力を……?」
「私もね。
 空想家なの。
 君もそうでしょ?
 だからこの域にたどり着いた。
 他の人と同じ事をしていたら、この力は無かった。
 私がこの力の発動に気付いたのは、6歳の頃だから、もう、10年近くになるのかな?」
「そ、そんなに早く……」
「早熟だったからね、私。
 この力が大きくなるのが楽しくて、幼い頃は色々やったな。
 だけどね。
 その力に気付いた他の人が、私を怖がったの。
 それを見て、私も怖じ気づいた。
 人に見せるのが怖くなったの。
 日和ったって事ね。
 それから私は、これを隠す様になった。
 隠れてこそこそ楽しむ様になった。
 その内、友達も結構、出来て来て、1人で居る時間が少なくなって行った。
 それからかな。
 私のこの力の精度が落ちてきたのは。
 私は1人で居る勇気がなかったから、この力に見放された。
 誰か1人でもこの力を分かち合える人が居たら……
 そう思うと悔しくてたまらないけど、それは言い訳だね。
 そんな根性じゃ、この力は大きくならない。
 だから、私は脱落しようとしている。
 それだけの話よ。
 だけど、君は違う。
 君は大きな力を持っている。
 今は小さいけどね。
 でもそれは発動して、日が浅いから。
 そうでしょ?
 君が発動したのは、2、3年前って所かな?
 まだ、生まれたてって感じ。
 違う?」