「!!…っつぅ…」
 ミゲルからハンカチを受け取ろうとしたカノンの手に電気のようなものが走り、ビリッときた。足元には吟侍が苦痛の表情で転がっていた。
「へ、へへ…かっこわりーな、おいら…呪縛分解失敗だ…」
 いち早く、ハンカチの危険性を察知した吟侍はミゲルとカノンの元に駆け寄り、それに込められた強力な呪いを破壊しようとした。
 が、カノンがハンカチに触れるのが一瞬早く、呪いが成立してしまった。
 吟侍に出来たのは呪いを自分に移し替える事…それが精一杯だった。