カノンは稼いだお金を全額寄付に回しているという所とボランティア活動と何となくほっとけないという人柄等で評価されていた。
惑星セカンドアースでは、貧困であえぐ人はどんどん減っている。世界的な人口は増えているのに、生活困窮者は10年前の半分以下にまでなっている。
それは、カノンの功績が大きかった。
英雄王女と呼ばれているシンフォニアが表の功労者なら、カノンは縁の下の力持ち、裏の功労者でもあるのだ。
実際、メロディアス王国内ではシンフォニアに僅かに部があるものの、外の国ではカノンの方が人気があった。
カノンは何にでも一生懸命だからだ。
孤児院セント・クロスに訪れたのもそんな彼女の政(まつりごと)の一つだった。
だが、今、カノンにとってはかけがえのない場所となっている。