だが、実際には異なる能力をいくつも使っているのだ。
 能力の違いの区別すら出来ない者に彼女に挑む資格はない。
 勇気をいくら示そうが、たった一つの能力を見ていたら、次の、更に次の能力にやられるのだ…
 クアンスティータとはそういう相手だった。
 能力の違いを理解する能力…これが、ルフォスが吟侍を選んだ最大の理由だった。
 ティアグラもこれを見て、もしかしてという気持ちが強くなった。
『僕も君の成長を楽しみにしているよ、頑張ってね、吟侍君』
「はぁ…ありがと…?」
 ティアグラはこれからも吟侍にちょっかいをかけるつもりになった。
 彼の急成長が楽しみになったのだ。